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住宅ローンのご相談から


執筆者
会社名
HP
: 半田典久
: 多摩プランニングオフィス
: http://www.tama-p.jp/

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先日お受けした住宅ローンのご相談でお話したことについて書いてみます。

20歳代後半の共働きのご夫婦でしたが、住宅購入のご相談で、近日中に契約したいとのお考えでした。しかし、何か直前になって不安もあったのかご相談に来られました。

子供もそのうちにできそうだし、今の住宅は夫婦2人で一杯の狭い状態で、たまたま近くにマンションができたので考え始めたとのことです。

ご主人は、住宅購入後も返済可能かをパソコンで計算され、販売業者も大丈夫そうだとの話だったとのことで、奥様も「多分大丈夫なのでは・・」との感触を持っているようですが、何となく気になることもあるのでしょう。

ここで私は、少しゆっくり時間を取って考えることを提案しました。

そして、このまま購入に走ることも1つの方法ですが、別の考え方もできることをお話しました。特に住宅の場合は、物件を見てある程度気持ちが固まったあとは、期待が広がり、これしかない、今しかないという焦りに似た心境になりやすく、客観的に考えられないことも多くなります。別の観点でも考えることで、冷静な判断ができ、後で「こんなはずではなかった」いう話にならないように、十分考えていただくためです。

今考えれば最高の物件かもしれませんが、5年10年後ではいろいろな状況が違ってくるとその時も最高かどうかは疑問です。

職場が変わる、親や子供の都合で違う場所に住みたくなるかもしれない、周辺環境が変わることがある・・など取り巻く環境は次第に変わってくるものです。

住宅を買うということは、いろいろなことを「現在で固定」することになります。新しい状況変化に応じて、「より便利なところへ住みたい」と言っても、容易ではありません。

また、利率が低いので会社で住宅ローンを借りたいとのことでしたが、「逆にもし会社を辞めたいと思っても、会社に全額を返済しないと辞められない場合が多いです。」と話をしました。また、「住宅を購入する場合には、団体信用保険にも加入することになるので、保険の減額も行った方が良いです。」との話をすると「そのようなことは気がつかなかったが、確かに言えますね」とのことでした。

さらに、ご夫婦片方しか働けなくなって収入が減ったり、離婚したりする場合についても考えておいた方が良いとの話もしました。

そして決して「金額だけの損得論」で考えない方が良いとの話もしました。

金融機関の話は、どうしても「損得論」が多くなります。自分の優位性をベースに話を進めたいのでしょうが、将来の金利もわからないし、物件価格も分からない、金額だけでは判断できないことも多いのに、机上の計算の損得論で「損だ、得だ」と目先で判断することは、間違いをしやすくなりがちです。

お話しているうちに、今までご夫婦で将来について、あまりしっかり話しあったことがないということにも気づかれました。そこで私から良いタイミングなので、お二人で話し合い「ライフプラン」を作られることを提案しました。将来、どのような計画があり、どのくらいのお金が掛かるのか話し合っていくことで、ご夫婦の共通の目標も出来てくると思ったのです。

このような将来を話し合った中から出てきたライフプランをベースに、具体的数字を入れたキャッシュフロー表にしていくと、物件取得だけを考えたアバウトな返済可能計算とは全く違うものが見えてきます。
将来に渡って本当に返済できるのか、どの程度の余裕があるのか、いつが厳しいのか、予定が変わったらどうなるのか、なども自分で分かってくるからです。

そのうちに「ところで、子供1人にいくら程度かかるのですか?」とか「老後の生活費は、およそいくらですか?」との質問も出てきました。住宅ローンに始まった相談でしたが、将来設計や他の側面にも目が向かい始めたようです。

これを機会に、もっと本来考えるべきご夫婦の「より良い生活」を考えていき、その中で住宅取得が良いのか、取得はいつが良いのか、どの程度の予算が考えられるのかをしっかり考えていくことで、間違いが減らせると思います。





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