公共事業とかけて住宅ローンと解く・・その心は?

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公共事業とかけて住宅ローンと解く・・その心は?


執筆者
会社名
HP
: 半田典久
: 多摩プランニングオフィス
: http://www.tama-p.jp/

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今回新しく民主党政権が出来、政権交代が実現しました。

今まで毎日のように「こんな不正がある」「ムダがある」「何とかならないか」・・怒りを込めたニュース番組が流れることが多かったのに対し、これまでとは違った「今後こうなる」「課題をどう解決していくのか注目される」というような新鮮な話題、前向きな話題がマスコミで流れています。

「世の中、実際はこんなもの」「国民不在で、どこか違うところで決まっていく」「たった1人が騒いでも仕方ない」と思っていたことが、身の回りの生活が「少しは良い方に変わって行くかもしれない」「よくやっているようだ」という期待が芽生えてきているようです。

今までの何かどうしようもない閉塞感と鬱積していた気分が、少し前向きに変わってきて「清涼感」も出てきた感じですね。

最近コーヒーショップでも、また居酒屋でも、このような政治の話しがふと耳に入ってくることが増えたように思えます。小泉劇場とはまた違う形ではありますが、再び国民の関心が高まっているようです。

その中の1つでいま注目されているのが、「八ツ場ダムの中止」の話しです。ご存知のように50年以上も前に計画されたダム計画ですが、月日の経過によって、建設の必要性があまりなくなったにもかかわらず、自民党政権下では止まることもなく、相変わらず膨大な費用で建設されようとしていました。

この例に象徴されるように、多くの一旦始めた公共事業は、必要性が少なくなっても、政治家、官僚や族議員、建設業者の圧力により、ブレーキの壊れた車のように「なかなか止まらない」というのがこれまでの通例で、批判の的になっていました。

今回は、これが「ついに止まるのか、止められるのか」ということでも注目されて話題にされています。

さて、今回のタイトルですが、「公共事業と掛けて住宅ローンと解く・・その心は?」という謎かけで考えてみました。共通点は何だと思います?

その心は・・「一旦走り出したら、なかなか止められない」ということです。

考えてみてください。

住宅ローンは、20年とか30年の長期の返済です。そして一旦借りて返済が始まったなら、止めることは出来るのでしょうか?

「ちょっと、今回は都合が悪いから・・、今お金がないから・・、失業したので・・、調子が良くなるまで、しばらく止めます。」

本当に困ったら、このように言ってみたいものですが、しかし、当然ながら住宅ローンの場合は、基本的には、一度借りたら「返済表」に従ってずっと返し続けなければなりません。

「来年のことを言うと、鬼が笑う」といいますね。また「数年先のことなど、誰もわからない」と言います。

しかし、住宅ローンに関しては、その感覚がちょっと違うのかもしれません。数年先に自分がどうなっているのか分からないはず・・なのに・・毎月の返済は、確実にする必要があるのです。大抵のことは、離婚でも会社でも・・本人がイヤになれば止められます。

よく考えてみれば、結構恐ろしいことだと思いませんか?

住宅ローンと言えば普通に聞こえますが、やはり本質は「大借金の長期返済」なのですね。

「借りたものは、ちゃんと最後まで返してください」ということです。

ローンが完済し、無事何事もなく「無罪=完済」で開放され、「自宅」が本当の意味で(誰にも持って行かれない)「自宅」になったら、その時には「時は移ろい、もう老後だった」となにやら悲しい話でもあります。

せめてできることといえば、借換えして、繰上げ返済をして負担感を変えることくらい・・20年、30年と返済が完了しないうちは、途中下車ができないのが住宅ローンともいえます。

その一方で目先は返せるからといっても、今後金利が上がったら、予定外のことがあったら、すぐにもパンクしそうな借り方をしている人が相当数います。

先日も「6ヶ月延滞しているのですが、どうしましょう?」という電話がありました。今までの公共事業のように、20年、30年間と走り出したら止まらないのです・・・

それだからこそ、慎重になってください。余裕を見てくださいということなのです。

購入物件をすでにほとんど決めてあり、最後の不安を解消するための確認を求める相談がしばしばあります。「このローンを借りて、返せるのでしょうか?」という相談です。

もう物件も決めて2,3日後には契約ということで、実物を見て新生活への期待も膨み、「もう明日判を押す予定なので、時間がないんですよ」と言われれば、こちらも注意すべきことは言っても、なかなか「ここでしっかりライフプランを作り、キャッシュフロー表を作って返済の確実性を判断しましょう」ということにもなりにくいものです。

相談した側も、結局「ここまで来て、いまさら止めにくいし・・」ということで冷静には判断できる状態ではないでしょう。こんな切羽詰った状態での相談では、結局そのまま走ることになることが多く、あまり意味がありません。

住宅取得を考え出したら、物件を見る前の冷静なうちにまず「ライフプランとキャッシュフロー表」で住宅の予算規模を考えておきましょう。


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