マンションにもリバースモーゲージ

 住宅ローンの殿堂
住宅ローン相談

マンションにもリバースモーゲージ


執筆者
会社名
HP
: 半田典久
: 多摩プランニングオフィス
: http://www.tama-p.jp/

>>> この執筆者の詳しいプロフィール

約1ヶ月前になりますが、東京スター銀行がリバースモーゲージをマンションでも使えるようになったとの報道がありました。リバースモーゲージは、従来は一戸建て(それも実質上は、土地を担保にしていた状態)に限定されたのですが、今回それがマンションにも使えるようになりました。民間では初ということです。

<商品性概要>
1. マンションの融資極度額は500万円以上5,000万円以内(10万円単位)
(一戸建ての場合は1億円以内)
自己名義であること。年齢は55〜80歳 使い道は自由。
※ただし、事業目的、投資目的は不可

2. 預金連動型なので、使った分のみ利息がかかる。
毎月は利息分のみ支払い。預金連動型なので、普通預金残高と同額分には、利息の支払いはなし。

3. 融資は一生涯ご利用可能
元本の返済は、ご契約者さまがお亡くなりになられてからですので、融資金は、一生涯ご利用可能。配偶者が利用条件を満たせば、契約者が亡くなった後も、引き続き利用できる。

現在約4割の方がマンションに住んでいるとのことで、この需要に応えなければならないという事情があったことはよく認識されていたことです。ただ1戸建のように、建物はあまり評価せず、土地だけが担保になると言う発想とは相当違うものになりますので、そのあたりの工夫、考え方が商品化に当たって苦労したところかと思われます。

それが表現としては、「融資極度額は、お客さまの生涯にわたる期間についての担保物件価値を考慮し、当行担保評価基準にて決めさせていただきます。」というような注意書きに反映されており、将来の値下がり、資産価値をどのように見るか、運用するか、できるかのリスク判断が重要であったかと思います。

では土地なら評価は簡単なのかと言えば、土地の担保価値ということも、これから人口減少社会で考えれば、それほど容易に考えられるものでもなく、結構難しいと思います。その点は今回の対象物件は、東京、神奈川、千葉、埼玉の物件であることで、ある程度の市場性もあり、将来価値の判断がしやすいこと、恐らく価値のないものは受けなければ良いなどという割り切りもあって、商品化に踏み切れた事情があるのではと想定します。

プレスリリースによると「2005年9月に発売したリバースモーゲージ商品は、ご利用者中の93%のお客さまから「将来に対する不安が解消した」と高い評価をいただいております。」と、今までの自社リバースモーゲージも評価していますが、それはちょっと自画自賛しすぎかな?と思います。

確かに年金生活になり、手許に資金がないことは、不安であり、自宅を資金化できることで一時的に現金が生まれ、目先の安心感が生まれることは、確かにそうだと思いますが、質問の聞き方によりますが「解消」とまではいかないのではと考えます。

日本人にとって住宅取得のための大きな借金には、かなり鷹揚な側面がありますが、それ以外の借金には、多くの人に相当な抵抗感があると思えるからです。増してや高齢になっての借金なので、折角住宅ローンを完済して自分のものになったのに、また住宅ローンで借金の担保にとられるのかと考えれば、それが借入として年々増えていくというのは落ち着かないものだとは思うのですが・・・どうでしょうか?

そこはやはり住宅ローンと同じような感覚があって、錯覚もあって借金意識は少ないのかもしれません。家さえ渡せば、後の借金は残らないというところも気軽に感じられるのかもしれません。加えて、同社お得意の預金連動型であること、配偶者が条件を満たせばさらに利用可能なので、心理的に使いやすさを生んでいるのでしょうか。

いずれにしろ、マンションに固定した資金の流動化が図れる方法が、さらに増えたことは選択肢が増えたことであり、これが何よりだと思います。


◆ この執筆者のコラム一覧
    2010年 9月 4日 更新 マンションにもリバースモーゲージ
    2010年 4月18日 更新 マグマがたまった日本?に備える
    2010年 3月17日 更新 高齢者の住み替えについて
    2010年 2月16日 更新 高齢者の住まいは、どうあるべきか?
    2010年 1月15日 更新 住宅取得促進策はもう古いのか?
    2009年12月15日 更新 「事業仕分け」が家庭にも必要ですね
    2009年11月15日 更新 これだけで本当に良いのか?住宅ローンの判断基準
    2009年10月15日 更新 公共事業とかけて住宅ローンと解く・・その心は?
    2009年 9月15日 更新 民主党政権と住宅ローン
    2009年 8月17日 更新 変動金利に人気が集中・・トレンドかサイクルか?
    2009年 7月15日 更新 ミックス型の住宅ローンを考える
    2009年 6月15日 更新 次々続く住宅のための優遇制度を考える
    2009年 5月15日 更新 「住宅は今買い時か?」で考える
    2009年 4月15日 更新 「住宅ローン返しやすく」・・・・??
    2009年 3月15日 更新 200年住宅法で思うこと
    2009年 2月15日 更新 住宅取得、今こそ本当にプランが必要になってきた!
    2009年 1月18日 更新 「ワークシェアリング」で考える
    2008年12月16日 更新 マンションもスラム化する!?
    2008年11月15日 更新 金融機関出身者は、FPに最適なのか??
    2008年10月15日 更新 あるローンの相談から
    2008年 9月15日 更新 防災の日に考えること
    2008年 8月15日 更新 住宅ローンもわかりやすいものを
    2008年 7月15日 更新 住宅ローンを考える1つの視点
    2008年 6月15日 更新 住宅は、20年後の街を予想して買いましょう。
    2008年 5月15日 更新 パンダと住宅ローン
    2008年 4月15日 更新 住宅ローン相談は、とにかくお早めに!
    2008年 3月 4日 更新 60歳での住宅取得も考えては?
    2008年 2月14日 更新 住宅ローンのご相談から
    2008年 1月29日 更新 物件探しの前に資金計画でリスクを避けよう

>>> 他の執筆者のコラムを読む
>>> この執筆者の詳しいプロフィール


この専門家に相談してみたいと思った方は、まず、相談内容・料金等について気軽に問合せしてみましょう。問合せ方法は、以下のお電話または問合せフォームからお願いいたします。もちろん、お問合せは無料です(ご利用規約)。

電話番号 : 03−3430−9011
   ※直接、この専門家の会社へお電話がかかります。
   ※「住宅ローンの殿堂というサイトを見て電話しました」と仰ってください。

この専門家のHPから問い合わせる

戻る

住宅検査・内覧会立会いのアネスト
一戸建ての住宅検査サービス一覧
東京都・神奈川県・埼玉県・愛知県・大阪府・兵庫県・福岡県などで新築一戸建て建物調査
東京都・神奈川県・埼玉県・愛知県・大阪府・兵庫県・福岡県などで中古一戸建て建物調査
東京都・神奈川県・埼玉県・愛知県・大阪府・兵庫県・福岡県などで内覧会立会い・同行

内覧会立会い

住宅ローンのコラム

住宅ローンの相談

住宅ローン・シミュレーションの殿堂

住宅ローンの専門家
山下修一
柴田誠
山宮達也
半田典久
東城勝
荒井康矩

コラムのカテゴリー
資金計画のノウハウ
住宅ローンの金利
住宅業界・住宅ローンの市場
住宅金融支援機構のフラット35
住宅ローンの繰上返済・借り換え
生命保険・火災保険・地震保険
住宅ローンの返済困難
ライフプラン(人生設計)
住宅ローン控除(減税)・税金
住宅ローン等の諸費用
住宅ローン・資金計画の相談
その他

専門家のサポート
購入前の住宅検査(一戸建て)
購入前のマンション調査
内覧会立会い(一戸建て)
内覧会立会い(マンション)

FP(執筆者)の募集
本サイト(住宅ローンの殿堂)にコラムを提供して頂けるファイナンシャル・プランナーを募集しております。
執筆者の相談サービス、セミナー情報等を無償でPRいたします。
FP募集の詳細


HOME | はじめての方へ | 運営会社 | 利用規約 | お問合せ | サイトマップ | リンク | 住宅ローン相談 | 住宅検査