金融機関出身者は、FPに最適なのか??

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金融機関出身者は、FPに最適なのか??


執筆者
会社名
HP
: 半田典久
: 多摩プランニングオフィス
: http://www.tama-p.jp/

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ファイナンシャルプランナー(FP)を仕事としているという話をすると、すぐに聞かれる質問があります。「どこか金融機関にお勤めだったのですか?」という質問です。

私の場合「いいえ」です。

「FP→お金の相談→金融の知識が必要→金融機関勤務だから詳しい」

と言う発想の流れは、自然(しかし、かなり短絡的?)かもしれません。

私が、よく思うのは「FPは、金融機関出身でないほうが、むしろ良い」ということです。

運動でも稽古事など何でも自己流で上手な人がいますが、その道で本格的に上達しようとすると、かえって自己流の変な癖が妨げになってなかなか直らず、あまり上達しないということがあります。それより素人の方が、素直でよくポイントを習得し、変な癖がないので格段に上達するなどということがあります。

・・・それと同じようなことが、ここでもがあるような気がします。
「金融機関出身者には、自社金融商品販売が最終目的で仕事をしてきた癖がある。」

ところで、金融機関に勤めていて良いこと、身につくことは何でしょうか?

恐らく想像するに・・

 金融関連、経済情報に明るい。
 業界の知識、動向が分かっている。
 金融商品を良く知っている
 自社の(裏)情報を知っている。・・

などでしょうか?

しかし、これらの知識はFPに必要不可欠ではありません。業界の知識・動向も自社の内部情報も、もちろん知っていて悪くはないでしょうが、絶対に必要でもないでしょう。では、金融商品に明るいことは、非常に良いではないか・・

確かに良さそうですが、どうでしょうか?
住宅ローンの場合で、考えてみると・・・

もし金融機関の「住宅ローン相談室」などに勤めていたとすれば、自社が扱っている住宅ローンには、大変詳しいかもしれません。しかし、他社の住宅ローンについて本当に詳しいのでしょうか?

どの業界にも「本当のプロ」がいて、自社と他社の商品を比較して、明確に説明・提案できる人が「ごく少数」います。しかし、私の経験上、金融業界に限らずどの業界でもそうですが、多くの営業担当は、自社の商品については本当に詳しいけれども、他社の商品について話が及ぶと、途端にしどろもどろで説明できなくなる人が大多数です。

ウソだと思ったら、1回他社の住宅ローンについて突っ込んで聞いてみてください。私は、他社の商品についても満足できるほど理路整然と答えられた営業担当にほとんど会ったことがありません。
(もしそのような人に会えたら、非常に優秀な人なので大事にしたほうが良いですよ。

ただ内部を良く知る方に聞いた裏話では、「住宅ローンの部署には、優秀な人はあまり配属されないらしく、もし優秀な人がいたら別の部署に異動になる」とのことです。)

もちろん「金融機関に勤めていた」と言っても、当然住宅ローンの担当者であるばかりではありませんね。そんな情報には、全く関わらない職場は幾つでもあるでしょう。

これでもわかるように金融機関に勤めていたというのは、直接担当者であったとしても特定の分野(例えば住宅ローン)だけに詳しいのであり、もっと言えば(自社の扱い商品の住宅ローン)だけに詳しいことが多いのです。一般に思われるほど意味はないということです。

さらに言えば、他の金融商品(保険、証券など)については、あまり理解していないのでしょう。こう考えてみると、金融機関で得た知識などは、「かなり狭い範囲の特殊な知識」であることが少なくないのです。

そして多くの場合、金融機関出身者の最大の弱みは、「自社の商品販売のための知識」だということです。長年勤めても、それは「自社の商品を説明し、誘導するための知識」であり、「顧客のための視点」は経験せずに来たのです。顧客が聞きたいのは、販売のための商品知識ではなく、「自分が比較検討したい住宅ローンの話であり、自分からの視点」なのは当然ですよね。

このように掘り下げて考えてみると、金融機関に勤めていたことにFPとしての適性、有利性はあまりないことが、分かっていただけると思います。

FPの住宅ローン相談は「顧客の視点」です。また、「視野が広くもある」のです。
このように、FPの住宅ローン相談は、金融機関の住宅ローン相談とは、根本的に「性格が違う」ものなのです。

ぜひ一度経験してみてください。
また、最近は業者の意見を確認するためにも、セカンドオピニオンとしても活用される人もいます。販売業者に言われたまま鵜呑みで聞いていては、それはあまりに無防備ですよ。
住宅ローンは、時には大きなリスクになるのですから・・


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