うっとうしく長かった梅雨が明け、ようやく夏本番になってきましたね。
気分は夏休みモードに入りつつありますので、
今回は実務的なことを離れて、ちょっとくだけた内容で書いてみたいと思います。
住宅ローンは金融商品です。
でも金融商品というと、おそらく貯蓄性や利殖性のあるものを思い浮かべますね。
貯蓄性のある商品は利回りがだいたい決まっていますが、
利殖性のある商品の利回りは変動します。
その『変動する』の意味ですが有利な方向にも振れる一方、
不利な方向にも振れることが有りえます。
たとえば、日経平均に連動する金融商品。
後で日経平均が上がれば、その資産価値は上がります(有利)、
反対に下がれば、その資産価値は下がってしまいます(不利)。
(反対の動きをするものもありますが、一般的な商品で捉えてください)
米ドル/円の為替レートに連動する金融商品。
後で米ドル高(=円安)になれば、その資産価値は上がります(有利)、
反対に米ドル安(=円高)になれば、その資産価値は下がってしまいます(不利)。
そのような商品を購入する前に、一度はこれまでの推移を確認するために、
以下のようなチャートを確認されることが多いと思います。
(もっと短い期間だと思いますが、便宜上1986年から2009年で考察しました。
近代セールス社FP手帳を元に筆者作成)
[注] 日経平均は各年年末、米ドル/円は各年平均の値。
いかがでしょうか?
買いの立場で見てしまうので、上方向が有利、下方向が不利で捉えてしまいますよね。
また、人間の頭の中は、
上方向をプラス、下方向をマイナスの感覚で、
刷り込まれていることがあると思います。
一方、住宅ローンの金利を見て行きましょう。
変動金利に着目してみます。
変動金利の過去の推移(チャートと言うのが適切かどうか分かりませんが・・・)
では以下のようなものをご覧になった方はいらっしゃると思います。
(便宜上1986年から2009年で考察、近代セールス社FP手帳を元に筆者作成)
[注] 金利は各年12月の適用金利
いかがでしょうか?
このチャートでは借りる立場で見てしまうため、
上方向が不利、下方向は有利で捉えられます。
だから、先ほどの日経平均や米ドル/円の為替レートと
同じ感覚では捉えられていませんね。
つまり、こういうことです。
日経平均や為替レートは上方向へ動く余地はありそうだが、
変動金利は上方向へ動く余地はあまりなさそうの見方が多いような気がします。
事実、変動金利を選択される割合が増えているからです。
しかしながら、
変動金利の住宅ローンは金利が変動する性質を持った金融商品なのです。
当たり前なのですが、その変動する『余地』を改めて確認しておきましょう。
先ほど、人間の頭の中は、
「上方向」はプラスで、「下方向」はマイナスの感覚で刷り込まれている
と申し上げましたね。
その感覚を前提にして、
変動金利のチャートを逆さまに眺めてみますと・・・・。こんな感じです。
いかがでしょうか?
また何か違った考えや気持ちが湧いて来ませんか?
変動金利がこの水準で保たれる可能性が本当にあるのか?
今度は疑問に感じる方が増えると想像されるのですが・・・
(実際に何人かに見てもらったら、同じような感想をお持ちでした)
今回は私のほうで勝手にチャート遊びしたような内容になりました。
ちょっと強引な論理だったかもしれませんが、お伝えしたかったのは、
「違った角度から物事を捉えてみると、その本質がもっと分かるかも・・・」
ということでした。
長期にわたり低く推移してきた住宅ローンの変動金利
検討するにしても、一度このように逆から見ていただくことをお勧めします。
そのような変動リスクをどれぐらい許容できるのかどうか?
慎重に確認した上で結論づけていただければと思います。
P.S.
変動金利を悪者のように扱っているわけではありません(笑)。
あくまでも1つの見方をお伝えするためでしたので、どうぞご理解ください。 |
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