マンションの火災保険にご注意!

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マンションの火災保険にご注意!


執筆者
会社名
HP
: 山下修一
: 有限会社アズ・ユアプランナー
: http://www.ayp.co.jp/

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9月のコラムでは既にお2人のFPの方が防災関連について書かれていますが、私も火災保険について、特に分譲マンションの場合の注意点を書いてみたいと想います。

一戸建ての火災保険を考える際は自分が所有する建築物の範囲が解かっているので、保険金額の算定が比較的しやすいと思います。つまり、

購入価格=土地代金+建物代金+販売側経費マージン

という構成なので、「建物代金」と「算定される保険金額」とが乖離しているケースというのが少ないと思います。

一方、分譲マンションについての保険金額は同じようには行きません。
区分所有建物という特性を考慮しておかないといけません。
ポイントは「共有部分」というところです。

購入価格=土地代金+共用部分建物代金+専有部分建物代金+販売側経費マージン

という構成なので、入居者で掛けておく保険金額は「専有部分建物代金」が算定基準になることに注意しておいてください。ですから思ったよりも少ない保険金額の設定になって驚かれていることが多いです。

共用部分のほうは管理組合で一括して掛けているはずなので、入居される方は管理組合へ加入している火災保険の中身をしっかり確認しておくことが重要です。

もし、建物が被災した場合に回復するための原資は、被災した部分で割合が変わりますが、基本的に共有部分の保険金と専用部分の保険金の合計から付保されることになります。

そこで1つ注意しておきたいのが、共有部分と専有部分の区切りがどの基準になっているかです。「上塗基準」「壁芯基準」という2つの基準がありますが、マンション管理規約か売買契約書で基準を確認しておきましょう。一般的には「上塗基準」ですが、基準を間違っていると保険金額の算定に狂いが生じる恐れがあります。

標準的なマンションの価格構成では

上塗基準  専有部分:40%  共用部分:60%
壁芯基準  専有部分:60%  共用部分:40%

とされています。基準の違いで20%も変わってきますので重要なことです。

「上塗基準」の場合に建物価格×40%とされると専有部分がかなり少ないと感じられます。

入居者の方にこの点を確認したところ、「購入した金額、たとえば3000万円」がそのまま自分の火災保険の金額になるのでは?と誤解されている方が現実にいらっしゃいました。

専有部分だけでなく、廊下・階段・エレベーターなどの共有部分(よく考えてみると建物で多くの部分を占めていることがわかります)も一緒に購入していることを再度認識しておいてください。

実際にあった例ですが、ご自身の専有部分に地震保険を掛けているものの、マンション管理組合では共用部分に地震保険を掛けていないというケースを見たことがあります。地震で損傷した建物を修復するのに、費用で問題が出てくる可能性をはらんでいます。そういう場合の充当方法など管理組合へ確認しておくことを忘れないようにしましょう。

購入する時は、部屋タイプ・仕様決め・住宅ローンなど資金計画のほうに神経が行ってしまって、なかなか災害リスクの備えについて手薄になりがちです。(悲劇的なことは考えたくないという心理が働くのでしょうか?)

「まさかのことがいつかは起こる!」と考えて、後からツケが回ってこないように適切な保障を備えておきたいものです。



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