もしも返済に困ったら!

 住宅ローンの殿堂
住宅ローン相談

もしも返済に困ったら!


執筆者
会社名
HP
: 山宮達也
: T's FP オフィス
: http://homepage3.nifty.com/tsfp/

>>> この執筆者の詳しいプロフィール

株価の回復基調や企業業績の回復が見られる一方で、前年の水準から大幅に落ちたボーナスや失業率の悪化などまだまだ実体経済は回復の見込みには遠いようです。

今回は傷病やケガで働けなくなった時や失業した時の住宅ローンについて考えてみます。

●最初にセーフティーネットについて覚えておきましょう。

(1)傷病で働けなくなったサラリーマンの場合

・就業規則により支給
 正社員の場合には、会社にもよりますが、就業規則上では傷病で休んだ場合一定期間給与に準じた額が支払われるところがあります。

・傷病手当金
 傷病で無給になった時や休んで一定期間給与が減額された時には、健康保険組合から傷病手当金が標準報酬日額の3分の2支払われ、支給期間の限度は最長で1年半までとなります。
 退職時に要件を満たしていれば、退職後も1年半の期間内であれば支払の対象になります。

 ※標準報酬日額はイメージとして月給と通勤交通費1ヶ月分の合計額を1日当たりの金額にしたものととらえてください。  

・高額療養費限度額適用認定申請
 入院を伴う治療の場合には、自己負担額も高額になります。入院が長引くことが予想される時には事前に健康保険組合(国民健康保険の場合は市町村)にこの申請をしておくと、一定額以上の自己負担額を払わなくてよくなります。
 この手続きをしておかないと高額療養費でも一旦3割負担相当分を立替えて払わなければならないことになり、資金の準備が必要になってしまいます。
 なお、この場合は一定額を超えた自己負担額は後から還付されるようになります。

・障害年金
 傷病等で障害者になってしまった場合には、要件を満たせば申請により障害年金を受給することができます。 

・失業手当
 傷病のために退職した場合には、失業手当は傷病が治るまで受給を延長されるようになりますが、傷病から回復すれば失業手当が受給されます。
 (もともと雇用保険の主旨が健康で働く意欲のある人を対象にしているので、傷病の方の場合には治るまでの期間を受給期間延長の手続をされます。)
 なお、倒産や解雇等で失業した方の場合には、すぐに失業手当が受給されます。


(2)傷病で働けなくなった自営業者の場合

・国民年金の免除申請
 市町村の国民年金課で実情を伝えて相談することにより、4分の1免除から全額免除までの手続が認められる場合があります。
 なお収入が回復したら10年前までにさかのぼって免除分の国民年金の追加納付することが可能です。
 また追加納付できなかった場合でも、年金の支給額計算において、免除手続き月は0になるのではなく、2分の1以上の月数として計算します。
 この免除手続きをしていない場合には未納扱いとなり上記の取り扱いができなくなり、とても不利になるので注意しましょう。

・国民健康保険料等の役所に払うものの猶予相談
 国民健康保険料やその他役所に支払うものがある場合には役所の担当者に相談します。

・自治体からの融資
 自治体によっては生活資金を比較的低利で受けられるものがあります。

・高額療養費限度額適用認定申請
・障害年金
 (1)のサラリーマンの場合と同じです

 ※自営業者の方の場合にはサラリーマンのように傷病手当金や失業手当がありませんので、この他何らかの対策が必要です。また退職や失業したサラリーマンの場合は上記の適用が受けられます。

●自分でできるセイフティー対策

・生活費の6ヶ月分を貯金として持つ
 コツコツと貯めて6ヶ月分貯金で準備しておくと何とか次の生活のメドが立つまでしのげます。

・所得補償保険に加入
 主に損害保険会社で取り扱っており、傷病等で入院や自宅療養する場合に保険金が出ます。
 掛けられる保険金は1ヶ月当たりの給与額の60%が一般的です。
 支給される期間は保険会社や条件にもよりますが、730日(2年)程度を限度とするところが一般的です。
 さらにある保険会社は最初の90日間免責としてその後は最長で60歳まで支払ういう長期支払型の所得補償保険を商品として出しているところもあります。
 自営業の方の場合には、商工会議所の会員になると割引で所得補償保険に加入できます。

・医療保険の入院給付金額の増額
 医療保険の契約時に入院給付金額を増やしておき、傷病時に給付される入院給付金の一部を生活費として利用する。(自宅療養は入院ではないので入院給付金は支給されないのに注意)

・生命保険を利用
 生命保険の解約返戻金のあるタイプの契約の場合には契約者貸付金制度を利用することができます。
 (解約返戻金の範囲内で貸付が受けられますが、利息がかかります)

●住宅ローンの支払いが難しい時は

・安易にカードローンに手をつけない
 その場しのぎのカードローンで借りての返済は後々の影響が大きいので避けることが重要です。

・早めの金融機関への相談
 まずは返済が滞る前に、早めに、事前に金融機関に相談することです。(滞ってからでは遅いです)  返済期間の延長や、元金部分を据え置きしてもらって利息のみ支払う方法など何らかの対策を銀行の担当者に相談しましょう。

・フラット35独自の制度
 フラット35の住宅金融支援機構の場合は返済期間の延長や一定期間における返済額の減額などいくつかの返済方法変更に対応しています。

・疾病保証付団体信用生命保険に加入  金融機関によりますが、ローン申込時の団体信用生命保険を三大疾病保証付とか、がん保証付とかのような疾病のリスクに備えた保険に入ることも一つの対策です。(金利が多少高くなります)

・保証料を支払っているから安心?
 保証料を払っているから安心と思われる方がいらっしゃるかも知れませんが、これは債務者が支払い不能になった時に、保証会社が一括して銀行に住宅ローンを一旦支払ってくれる制度です。
 結局は銀行に代わって保証会社が住宅ローン債権を回収するために返済者のもとに来ます。

●返済不能時の対応
 どうしても返済不能となりますと、最終的には自己破産や個人再生手続きとなってしまいますが、その前段階として特定調停制度を利用して金融機関と交渉するのも一つの手段となります。

 まさかに備えて自分自身でセーフティー対策をしておくことが大切ですね。


◆ この執筆者のコラム一覧
    2010年 9月21日 更新 ユニークなサービスの住宅ローン
    2010年 8月 7日 更新 長期金利低下で固定金利が有利?
    2010年 7月 7日 更新 金利0のローン?
    2010年 6月 7日 更新 相談現場から感じる住宅ローンのリスク
    2010年 5月 6日 更新 住宅取得控除が扶養控除廃止の増税分をカバー?
    2010年 4月 6日 更新 平成22年度住宅優遇制度について
    2010年 3月 5日 更新 金利0%台のローンについて
    2010年 2月 5日 更新 家賃並みの住宅ローンで住宅を!
    2010年 1月 6日 更新 住宅版エコポイント制度の概要とその活用
    2009年12月 7日 更新 夫婦で住宅取得する場合のメリット・デメリット
    2009年11月 6日 更新 住宅ローン返済の固定変動ミックス型をどう見るか
    2009年10月 6日 更新 この秋の制度改正などで充実安心した住宅購入を!
    2009年 9月 7日 更新 頭金なしの住宅ローンは住宅購入のチャンスか?
    2009年 8月 6日 更新 もしも返済に困ったら!
    2009年 7月 6日 更新 住宅優遇税制関連総まとめ
    2009年 6月 6日 更新 フラット50 50年払いは選択すべきかどうか
    2009年 5月 7日 更新 保証料および保証料の支払は一時金?金利上乗せ?
    2009年 4月 5日 更新 住宅融資利用時の三大疾病保障特約加入について
    2009年 3月 5日 更新 あなたはマンション派?一戸建て派?
    2009年 2月 6日 更新 住宅取得控除はどちらのパターンを選択?
    2009年 1月 6日 更新 建物維持費に住宅取得控除の還付金を!
    2008年12月 5日 更新 住宅取得のための頭金のため方は?
    2008年11月 6日 更新 住宅ローン控除を繰り上げ返済に活用!
    2008年10月 5日 更新 住宅ローン破綻したらどうなるの?
    2008年 9月15日 更新 地震保険に入るか否か!

>>> 他の執筆者のコラムを読む
>>> この執筆者の詳しいプロフィール


この専門家に相談してみたいと思った方は、まず、相談内容・料金等について気軽に問合せしてみましょう。問合せ方法は、以下のお電話または問合せフォームからお願いいたします。もちろん、お問合せは無料です(ご利用規約)。

電話番号 : 0465−24−0394
   ※直接、この専門家の会社へお電話がかかります。
   ※「住宅ローンの殿堂というサイトを見て電話しました」と仰ってください。

この専門家のHPから問い合わせる

戻る

住宅検査・内覧会立会いのアネスト
一戸建ての住宅検査サービス一覧
東京都・神奈川県・埼玉県・愛知県・大阪府・兵庫県・福岡県などで新築一戸建て建物調査
東京都・神奈川県・埼玉県・愛知県・大阪府・兵庫県・福岡県などで中古一戸建て建物調査
東京都・神奈川県・埼玉県・愛知県・大阪府・兵庫県・福岡県などで内覧会立会い・同行

内覧会立会い

住宅ローンのコラム

住宅ローンの相談

住宅ローン・シミュレーションの殿堂

住宅ローンの専門家
山下修一
柴田誠
山宮達也
半田典久
東城勝
荒井康矩

コラムのカテゴリー
資金計画のノウハウ
住宅ローンの金利
住宅業界・住宅ローンの市場
住宅金融支援機構のフラット35
住宅ローンの繰上返済・借り換え
生命保険・火災保険・地震保険
住宅ローンの返済困難
ライフプラン(人生設計)
住宅ローン控除(減税)・税金
住宅ローン等の諸費用
住宅ローン・資金計画の相談
その他

専門家のサポート
購入前の住宅検査(一戸建て)
購入前のマンション調査
内覧会立会い(一戸建て)
内覧会立会い(マンション)

FP(執筆者)の募集
本サイト(住宅ローンの殿堂)にコラムを提供して頂けるファイナンシャル・プランナーを募集しております。
執筆者の相談サービス、セミナー情報等を無償でPRいたします。
FP募集の詳細


HOME | はじめての方へ | 運営会社 | 利用規約 | お問合せ | サイトマップ | リンク | 住宅ローン相談 | 住宅検査