長期金利低下で固定金利が有利?

 住宅ローンの殿堂
住宅ローン相談

長期金利低下で固定金利が有利?


執筆者
会社名
HP
: 山宮達也
: T's FP オフィス
: http://homepage3.nifty.com/tsfp/

>>> この執筆者の詳しいプロフィール

 長期金利が一時1%を割る事態となりました。
 長期金利が下がると住宅ローンも下がる傾向が強いのでこれから住宅ローンを利用する方にとっては良い傾向と言えますが、一方で預金者にとっては、利息収入がまた下がることになり、こちらは困った傾向と言えます。

では、これだけの低金利になったので、固定金利を選択された方が有利と言えるのでしょうか。

現在住宅ローンを選択される約4割(37.3%、国土交通省H21年度民間住宅ローンの実体に関する調査報告書)の方は変動金利を選択されています。やはり目先の金利が低い方を選ぶ傾向が強くなっています。

変動金利の特徴は一般的には

・6ヶ月ごとに金利の見直しが行われる。
・金利の変動があっても5年間は返済額が変わらない。
・5年間で見直しが入っても返済額は25%以上は増えない仕組となっています。

これを読むと何となく金利が上がっても大丈夫のような気がしますが、注意点があります。

・金利が上がっても5年間は返済額は変わらない。

 「でも金利が上がっているのでその分は実際には払わないといけないのでは?」と普通の方なら思われると思います。

金利が上昇し、超過した利息分は未払い利息となっていきます。5年間で金利が下がれば良いのですが、下がらないと未払い利息がたまり続けることになります。半年ごとの金利のお知らせに未払い利息額が増えていくのを眺めるのは、とても心の負担になります。

・5年間で金利の変動が大きくても、25%以上にはなりません。

これは激変緩和措置のためで、極端な増額にはならないような仕組みになっています。毎月の生活面を考えると良い制度ではありますが、やはり返済しきれない分が未払い利息となって残っていきます。

未払い利息の精算方法は、
分割で支払っていく
最終返済時に一括精算
元金利息より未払い利息を先に払う(月次返済で)
があります。

最悪のシナリオは、返済が厳しくて、未払い利息がたまり続けてローン返済期間が終了した場合には、その未払い分は上記の通り一括支払となりますから、相当な負担となってしまいますし、返済できる余裕があればよいのですが、返済できる余裕がなかったらと思うととても不安ですね。

いたずらに不安を呼び起こす訳ではありませんが、最悪のシナリオが起こり得るリスクがあることだけは理解しておきましょう。

変動金利への対応策としては、
・固定金利型と併用する組み合わせ
 固定金利型と併用することで金利上昇リスクを軽減します。
(手続き諸費用が倍かかることも考えられます)
・借り入れ期間を短めにする
 短めにすることによって支払利息が減るので、金利上昇時の影響が長い借り入れ期間より抑えられます。
・金利の動向を常に確認して金利上昇傾向が続くとみたら固定型に切り換える
 こちらは一般の方にはなかなか難しい方法ですし、変動金利は短期プライムレートを基準に決定されることが多く、固定金利は国債の金利など長期金利に連動することが多いので、両方が関連しているわけではなく、変動が上がった時には、すでに固定金利が上昇していたこともあり得ます。

固定金利の場合は、返済額が決まっていますので、未払い利息に右往左往することはなく、生活プランが立てやすくなるのは間違いありません。
ただし、変動と比較すると金利が高くなります。

どちらがよいかはそれぞれの特徴を理解していただいて、選択をしていただければと思います。


◆ この執筆者のコラム一覧
    2010年 9月21日 更新 ユニークなサービスの住宅ローン
    2010年 8月 7日 更新 長期金利低下で固定金利が有利?
    2010年 7月 7日 更新 金利0のローン?
    2010年 6月 7日 更新 相談現場から感じる住宅ローンのリスク
    2010年 5月 6日 更新 住宅取得控除が扶養控除廃止の増税分をカバー?
    2010年 4月 6日 更新 平成22年度住宅優遇制度について
    2010年 3月 5日 更新 金利0%台のローンについて
    2010年 2月 5日 更新 家賃並みの住宅ローンで住宅を!
    2010年 1月 6日 更新 住宅版エコポイント制度の概要とその活用
    2009年12月 7日 更新 夫婦で住宅取得する場合のメリット・デメリット
    2009年11月 6日 更新 住宅ローン返済の固定変動ミックス型をどう見るか
    2009年10月 6日 更新 この秋の制度改正などで充実安心した住宅購入を!
    2009年 9月 7日 更新 頭金なしの住宅ローンは住宅購入のチャンスか?
    2009年 8月 6日 更新 もしも返済に困ったら!
    2009年 7月 6日 更新 住宅優遇税制関連総まとめ
    2009年 6月 6日 更新 フラット50 50年払いは選択すべきかどうか
    2009年 5月 7日 更新 保証料および保証料の支払は一時金?金利上乗せ?
    2009年 4月 5日 更新 住宅融資利用時の三大疾病保障特約加入について
    2009年 3月 5日 更新 あなたはマンション派?一戸建て派?
    2009年 2月 6日 更新 住宅取得控除はどちらのパターンを選択?
    2009年 1月 6日 更新 建物維持費に住宅取得控除の還付金を!
    2008年12月 5日 更新 住宅取得のための頭金のため方は?
    2008年11月 6日 更新 住宅ローン控除を繰り上げ返済に活用!
    2008年10月 5日 更新 住宅ローン破綻したらどうなるの?
    2008年 9月15日 更新 地震保険に入るか否か!

>>> 他の執筆者のコラムを読む
>>> この執筆者の詳しいプロフィール


この専門家に相談してみたいと思った方は、まず、相談内容・料金等について気軽に問合せしてみましょう。問合せ方法は、以下のお電話または問合せフォームからお願いいたします。もちろん、お問合せは無料です(ご利用規約)。

電話番号 : 0465−24−0394
   ※直接、この専門家の会社へお電話がかかります。
   ※「住宅ローンの殿堂というサイトを見て電話しました」と仰ってください。

この専門家のHPから問い合わせる

戻る

住宅検査・内覧会立会いのアネスト
一戸建ての住宅検査サービス一覧
東京都・神奈川県・埼玉県・愛知県・大阪府・兵庫県・福岡県などで新築一戸建て建物調査
東京都・神奈川県・埼玉県・愛知県・大阪府・兵庫県・福岡県などで中古一戸建て建物調査
東京都・神奈川県・埼玉県・愛知県・大阪府・兵庫県・福岡県などで内覧会立会い・同行

内覧会立会い

住宅ローンのコラム

住宅ローンの相談

住宅ローン・シミュレーションの殿堂

住宅ローンの専門家
山下修一
柴田誠
山宮達也
半田典久
東城勝
荒井康矩

コラムのカテゴリー
資金計画のノウハウ
住宅ローンの金利
住宅業界・住宅ローンの市場
住宅金融支援機構のフラット35
住宅ローンの繰上返済・借り換え
生命保険・火災保険・地震保険
住宅ローンの返済困難
ライフプラン(人生設計)
住宅ローン控除(減税)・税金
住宅ローン等の諸費用
住宅ローン・資金計画の相談
その他

専門家のサポート
購入前の住宅検査(一戸建て)
購入前のマンション調査
内覧会立会い(一戸建て)
内覧会立会い(マンション)

FP(執筆者)の募集
本サイト(住宅ローンの殿堂)にコラムを提供して頂けるファイナンシャル・プランナーを募集しております。
執筆者の相談サービス、セミナー情報等を無償でPRいたします。
FP募集の詳細


HOME | はじめての方へ | 運営会社 | 利用規約 | お問合せ | サイトマップ | リンク | 住宅ローン相談 | 住宅検査