フラット35の特長の1つに、住宅金融支援機構が独自に定める技術基準というものがあります。この基準を満たしていないと融資されないことから、フラット35を利用できる物件は一定の質を有すると言われています。
事実、新築住宅も中古住宅も、一戸建てもマンションも、それぞれに基準が定められており、建築基準法で定めるもの以上を要求しています。
このため、不動産会社からは、物件への安心感を与える意味でも購入者(または購入予定者)に対して、「フラット35の基準を満たしているから安心です」という説明を受けることがあります。
しかし、実際にはこの基準はそれほど高いものを要求しているわけではありません。むしろ、消費者(住む人)のことを考えていれば、当然に満たすような条件ばかりです。
この技術基準の審査ですが、新築住宅の場合、設計段階での検査(=図面上、基準以上かのチェック)と建築中の検査、完成時点の検査があります。ただ、マンションにおいては建築中の検査はありません。
中古住宅の場合には、当然ながら建築中の検査ができませんね。
これらの検査は、新築住宅の場合は検査機関(適合証明検査機関)が行い、中古住宅の場合は検査機関(適合証明検査機関)または適合証明技術者が行います。
フラット35の技術基準が実はそれほど高くないと記載しました。ただ、検査済証の発行が条件となっていますので、最低限度の基準である建築基準法を満たしていることになり、違反建築ではないことは確かです。
まだまだ、違反建築が多いことを考えるとプラス材料の1つとも言えます。
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